これは日本のAV史上いや全映像史上に残る名作。多くのポルノ映画の場合と同様にこのタイトルで大損こいている。
TOHJIRO監督といえば名画「ゴンドラ」、私の中ではそれを越えた延長線上にある大名作で確実に私の生涯ベストテンに入ります。
的確なキャメラワークと類まれない映像美とAVの域を超えた狂気さえ感じる美術への拘り。
TOHJIRO監督に「ゴンドラ」に続く第二作目を撮らせなかったのは日本映画界の大損失の一つだが
AVという新しい領域を開拓しなければこの大名作も生まれなかったのかもしれないと考えると結果オーライだったのだ
女優も男優もすべて最高だすし、物語性、芸術性、実用性の全てを兼ね揃えたほぼ唯一のAVと言っていいのではないか。
ゲストの平本一穂が自分の出演作品の中で唯一VHSを持っているほど気に入っている作品だと発言していた。
この2013年開催のイベントに金欠の中無理してでも参加しなければ一生この作品の存在を知らずに死んでいたと思うと恐ろしい。
帰宅してからすぐに動画サイトatenafcで発見したのだったなあ。それから早10年Decadeについに待望の動画配信がスタートしましたねえ
時間も90分と当時のAVとしては長尺なのだが勝負作なのが伺える。といっても本編終了後のビデオ末尾に収録された多摩クリスタルのCMは動画配信では収録されていないはず。
同僚(吉田潤)との不倫セックスに溺れる一方で、登校拒否の鉄道好きの男子生徒を気にかける女教師(西浜りえ)
彼が興味を示す鉄道に理解を示し、距離を縮めていく。まあ最終的には合体するんですけど
その2人の密接な関係を妬んだ同僚の密告で女教師は学校を追放されてしまいます。
いやあ、あらすじ説明はこの文才じゃ説明になっちゃいないし面倒くさくなったし誰も読まないだろうし割礼しますよ。
まあ女教師モノは大体のばあい女教師が性的に積極的すぎて痴女の領域でホイホイ男子生徒を食っちまうので
タブーを犯す背徳感にも欠けるもので何だかなぁと思いましたが、この作品は男子生徒と最終的に結ばれる
必然性と説得力があった気がするな。ただ平本一穂が初めてという設定にしてはHが上手すぎるのがタマにキズ。
架空のイマジナリー線路を二人で走るラストシーンも詩情に溢れていて泣かせます。タルコフスキー監督がAVを撮ったらみたいな画面。
タルコフスキーが好きとファッション感覚で言う監督は腐るほどいますが、実際にそれらの監督が撮ったものを見るとどこが?と思う
年の瀬にロマンポルノ「輪舞」だっか「あなただけ今晩は」(ビリーワイルダー)のビデオテープを見ていたら
突然窓の景色が赤く明るくなって、カーテンを開けたら灰がエロが空から降っているのが見えて
アメリカ軍の空襲が始まったのか第三次世界大戦勃発かと思いきや、アパートから少し離れた隣の民家がBURNING DOWN THE HOUSEしてて焼き鳥屋まで延焼していて凄かったよ
去年待望の映像配信がスタートした時はVHSリリースのみの知る人ぞ知る名作ではなくなったことにイチモツの寂しさを覚えたものの
あまりにも埋もれすぎているこの作品の素晴らしさが一人でも多くの人に伝播するきっかけになってほしい。ピンク映画もバンバン配信してほしい。
ピンク映画会社もYoutube(遊宙武)で公式チャンネルを作ってバンバン配信してほしいものだ。有料配信でもいいのでは。
https://www.dmm.co.jp/digital/videoa/-/detail/=/cid=42vr00165/