臭いチンポに集めた Moonlight
行き場失くしたお前を 反射す十字架
昔のピンク映画をビデオ化したものです。3人のやくざ者が日本各地を行脚して逃避行をしたりするロードムービーです
所属する組に謀反したヤクザ(伊藤猛)、メガネオヤジの小林節彦、少女モモ(中島小夜子)と旅に出るというストーリー仕立て
普通ならエンコ切って組長に詫びを入れるところですが、彼らは日本各地を逃避行して日本にしかない四季を楽しむという。
琵琶湖・浜松・京都と平均的なピンクの予算を大幅に超えたであろうロケが次々と展開され、和製イージーライダーのような趣だったり
手弁当の現場とはいえどれほど持ち出したのかは不詳。この映画公開(89.12.2)のすぐ後に死去で昭和が閉幕するという
タイトルも獣欲魔乱交ではなく獣欲魔乱行ですね。
「課外授業 暴行」の続編だと聞きましたが、中島小夜子が出演しているという点だけ共通していて続編でもなんでもなかったですね。
中島小夜子がグリコ・森永事件の真犯人だという設定も、言われてもあっそで終わり、物語の面白さに寄与しているとは思えませんでした
あまりにも視聴が困難な作品ゆえ、瀬々監督特集上映会で見逃したのを死ぬほど後悔していまして、その悔恨もいまでは甘い記憶スイートメモリー。
それから待つこと何十年の時を経て、やっと念願の夢が叶って見ることができたので、痛みに耐えてよく頑張った感動した。
しかし映画は作り手の熱意が空回りした感じで特に面白くありませんでした。瀬々監督の作品だから仕方ありませんが
瀬々監督の作品はどれだけ退屈でもまあ瀬々監督だからなと許せてしまうのです。この退屈と時間の流れをこそ楽しんでほしい。
相米慎二「ションベン・ライダー」の影響が色濃いロードムービーです。途中の画面いっぱいの説明字幕はまさしくそうでした。
瀬々監督は相米慎二&中上健次になりたいボーイだった。それらの悪影響から逃れて自己表現を追求しようともがいていた時期だった。
「ションベン・ライダー」は編集でやむを得ずカットした部分を説明する意図がありましたけれど(それでも説明にはなっていない)
オールラッシュ版「ションベン・ライダー」(永瀬の証言によると4時間超あったという)も最早叶わぬ夢ですが見たい気持ちに変わりない
中島小夜子のセックスシーンも「課外授業暴行」でガッカリした身としてはMAN-ZOKUのいくクォリティであった。
開幕戦としてのマイクロバスでの騎乗位ファック、小林節彦とのおじさんファック、伊藤猛とのカーセックス騎乗位と見どころ満載。
いかにも瀬々監督作品らしい朽ち果てた廃墟ホテルでおっぱじまる中島小夜子×伊藤猛の悩殺バチ当たりファック
ペッティングから始まり駅弁・ディープキス・青姦・決め手の騎乗位が死ぬほどエロかったのでコンマ0秒でおっ勃ちました
男優の伊藤たけし!伊藤モウ!もう交代してくれ!俺と代わってくれ!と思わず画面に向かって絶叫したという。
しかしその名場面も残念ながらビデオソフト化にあたり新基準のモザイクで覆いつくされています。意味のないモザイクでジューシーじゃないよ。作品の意図を大いに損なう歴史に残る愚行だと断言できますしね
大体ピンク映画は本番NGで劇場ではボカシなどなかったというのに、モザイク職人の雇用創成か既得権益の維持のためか。
しかしミロのヴィーナスのような欠損があったとしても中島小夜子の美貌は永遠に語り継がれるのだろう
瀬々監督によると、最後に会ったのは新宿駅で「外国に行ってくる」が最後の言葉だったそう。近況を尻たいたい。
ラスト、画面のユーザーに向かって語りかける中島小夜子のモノローグのところなんて眩しすぎて聖母像のようだった
声もヘビースモーカーだったり酒焼けしていたりその影響かハスキーなんだけど、普通なら減点対象のところも、MUGO・ん…色っぽい。
ひろゆき ホリエモン 成田悠輔 Daigo 岡田斗司夫 並べても 明日の天気はわからねえ ピンク映画の看板に夢は夜ひらく
そーいえば当時このビデオをリリースした会社「トラッド」の社長を務めていた方の貴重な証言もございましたね。
@natsunohi69
Jul 15, 2022
吉本隆明が高評価を与えたが故に、伝説的作品となったNET版「新選組血風録」とか、三島由紀夫が「総長賭博」を絶賛したが故にゲージツとなった「東映任侠映画」だったり。
@natsunohi69
何が驚いたって、私が三流ビデオ会社で、国映のピンク映画のビデオをせっせと売った年の年末に朝日新聞紙上で蓮見重彦先生が「変態家族 兄貴の嫁さん」を絶賛されたこと。
それ以来自分は芸術作品を売っているのだ、と自信を持ち,後々国映の佐藤Pや、瀬々敬久監督と知り合えたのは幸せでした。
5:46 PM Jul 15, 2022
from Shibuya-ku, Tokyo
@natsunohi69
瀬々監督のデビュー作『課外授業 暴行』の時は主演の中島小夜子のいいスチールが無くて、よそのAV会社からスチール借りて、深夜まで、使えるスチール探して、必死の思いでビデオのパッケージを作ったっけ。 #アントキノイノチ
@natsunohi69
早々に、詳しいご回答ありがとうございます。私は、佐藤のお姉さんに、「課外授業 暴行」の台本を見せられ、今度瀬々をデビューさせるから、ビデオ権として、ん10万出しなよ、と言われ、喜んで出させていただいたものです。瀬々さんの2作目でも、お姉さんが金策に苦労したのを嬉しそうに話していました
8:14 AM Feb 17, 2018
from Shibuya-ku, Tokyo
@natsunohi69
そのデビュー作「課外授業 暴行」を台本の段階で見せられて国映のオネエサンに20万円払ってビデオ化権を買ったのが、当時ビデオ会社「トラッド」の社長をやってた私でした。
11:16 PM Aug 17, 2023 from Minato-ku, Tokyo
@natsunohi69
公開時名『課外授業 暴行』に使われた曲は確か、パンタの『バニシング・ロード』。あのビデオ化権を台本段階で買ったんだが主演女優のいい写真がなくて苦労したのを覚えている。試写見て、あ、無断でパンタの曲使ってやがるってビビったのも。
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1:00 AM Jun 6, 2011