ビデオ安売王のオリジナルビデオです。ビデオ安売王の公式チャンネルでも歯胃死ンされていませんネ
どちらかというと巻頭の個性的なビデオ作品の予告編のほうに惹かれました。
本作最大の問題はヒロインを演じたAV女優の可愛手翔(元風俗嬢)が可愛苦無手翔に尽きるでしょう。
だからせっかくモザイクゼロの(カラミが無ければ恥毛を写してもOKという謎の法律に則って)
あられもないフルヌードになったとしてもピクリともしない我が皮の有り余ったムスコよ。
全裸になっても誰も突っ込まないというカフカ「変身」の如き不条理。放射能で巨大化する全裸女社長のバトル。
でも最初からウケを狙ってるのは好きじゃない。作者の意図に反して笑いに転じる作品のほうが好きですね。昔の特撮作品とか。
ストーリーはまあ、もう…勝手にしやがれ!行ったきりなら幸せになればいい。戻る気になりゃいつでもおいでよ、という感じでいいのでは。
私事ですが、昔から河崎実の作品が全く好きになれない。エスパレイザーまでは許容範囲かもしれませんが、それ以降なにかが壊れた。
どうせパロディですからとテキトーに済ませれば、分かってる特撮ファンが金払って見に来るからこれでいいのだ。馴れ合いと逃げの姿勢。
肝心のパロディとギャグも笑えずあんま面白くないし、これって何が面白いんだよ~とモニターの前で言いたくもなります。
往年の特撮OBたちも彼の作品に出来れば出ないでほしいと思っている。なんか忘れられたスターを出してやってるという傲慢さがある。
だからクォリティがいくら目に見えて低くてもパロディだからと逃げられる。しかしそれを指摘されると、お前は何も分かってないとか
なにパロディに本気になってんだよとか、ケツの穴の狭さ、これが河崎実作品の流儀なんだよ、と来るに決まってるので無敵ですよね。
実よ、日本特撮のレベルを下げてしまって本当にそれでいいのか!と主張したいのであります。もう一度エスパレイザーを撮れ!
新作を撮り続けられるのは不思議ですね。長く続けているとそれだけコアな太客とスポンサーが出てくるのだろうか。しょこたんのように。
先が見えている河崎実監督の作品に出資するぐらいなら、もっと若手の監督にチャンスを与えたほうが建設的ではないか。
いろいろ愚痴ってしまいましたけど、エンディング主題歌の「いいでしょ!ステキでしょ!カワイイでしょう!」はお気に入りです。
今でも不意に脳内でヘビーローションで流れるぐらい好きです。
『飛び出せ!全裸学園』の続編。前編でさらわれた恋人を救出しに向かった主人公が、その先で会社の社長に抜擢され、経営を立て直すというストーリー。主人公が巨大化、全裸女社長ジャイアントになるなど、特撮作品のパロディが随所に見られる怪作。「可愛手翔の全裸女社長物語」の文字が冠されている。