ご覧頂きまして、有難う御座います。
冴カノのヒロイン・加藤ちゃんの手描きイラストです。
「すまん、加藤! 今回だけよろしく頼むよ」
ゲームサークルのリーダー・アキくんが仏様でも拝むように、私に手を合わせた。
「えーーー・・・」
私はいつもの薄いリアクションを返す。
前回リリースしたゲームの評判が良く、続編を作ることになったのはいいんだけど・・
シナリオ担当の先輩が、衝撃の脚本を書き上げてきたのだった。
読んでみたらどー転んでも18禁。いわゆるエロゲーになってた。
「これよこれっ! この展開がやりたくて私、前回は力を抑えていたの。
あの後主人公たち二人は、禁断の領域に踏み込んで・・・はぁはぁ」
鼻息荒く語る先輩に圧倒される。
たしかに続きなら、この展開が自然だろう。
主人公たちは兄妹で、熱く愛し合って・・冒険が始まって・・
さすがにプロのラノベ先生だ。これは傑作間違いなし。
「く・・悔しいけど、良い脚本だと思うわ。そんなわけで恵、裸になりなさい」
イラスト担当の澤村さんがズイッと私を指差す。
「そんなわけでって・・なんで私が裸にならなくちゃいけないのかなァ・・」
「裸をちゃんと見て描きたいからよ。同人で描いてる量産型の裸と違って、
ゲームのイベントの絵は特別なんだから・・・ゲームの売り上げにも関わるからね!」
・・・そしてアキくんの拝み倒しに繋がったというわけで。
確かに、ゲームのヒロインのモデルは私なんだけど・・裸かぁ・・
それに、脚本にはSMとかフェラとかって不穏な文字が書かれてた気もするし・・どーしよう・・
はぁ、と溜め息を付く私。
「しょーがないなぁ、アキくんはぁ」
「え・・しょーがないって、どーゆー意味、加藤?」
「ちよーっと、シャワーを浴びてくるねー」
顔の赤らみを隠したくて、そそくさと席を立つ。
私の裸を見て、アキくんはどういう反応をするだろう・・
私のこと、好きになってくれたらいいなー・・・
シャワーを浴びながら、心臓の音が高くなるのが聞こえた。
そんなイメージで描きました。
加藤ちゃん、いい子ですね。大好きです。
上質紙に色鉛筆彩色で、A4サイズ。
一部ポスターカラー使用。
繊細な作品のため、返品は受け付けておりません。
郵便局からの営業日内発送で、養生・防水対策をしっかりとしてお届けいたします。
では、よろしくお願い致します。