いやー、このビデオを見つけて無事に落札したときは一生の運を使い果たしたなあと思ったのを覚えています
監督は名匠フランシス・フォード・コッポラことガイラ・チャンこと小水一男
インターネット上に情報が全くない作品なので誰か説明してくれよ～と思いましたけど
誰も見てない映画で誰も説明しないようなので、じゃあオレがやるよ！手縄毛で丁寧な説明をします。
ジャケット裏の解説文によれば、これが「バイオレンス・ポルノ 縄と暴行」のストーリーラインだ！
「銀行の支店長（国分二郎）の地位を利用して、女子行員（五月マリア）と変態性欲を満たす一方、銀行の金を着服する男に恐しいワナが待っていた。女子大生の娘（山地美貴）と若い後妻（萩尾なおみ）も巻き込まれていく淫欲の世界がねばっこく続く。」
私は予告編も解説文を読まずに映画を見る主義で、そのくせ物語の理解力に乏しいため、へーこんな話だったのか～と後で分かった。
あの室田日出男に似たギラついた男は銀行の支店長だったのか～とか、セーラー服だったけど、あれで女子大生だったのか～とかね。
黒澤明の「天国と地獄」、ロマンポルノ末期の傑作「拷問貴婦人」のプロトタイプ・習作ともいえる、傑作とは言えないが佳作レベルでした。
映画の冒頭、昔懐かしのラボホテルで始まる。
アロハファッションに身を包み奇抜なサングラスをかけた女子行員が銀行の支店長と絡み合う。
銀行の支店長は女子行員のエイナルにワセリンを塗りたくってエイナルセックスに突入する。嫌がる顔の女子行員。
事が終わると、シャワーを浴びてラボホテルを後にする2人。
その女子行員をこっそり怪しげな2人組（佐野和宏と誰か、おそらく江藤漢か杉森修平のどちらか）が車で尾行していて無事に拉致する。
銀行の支店長の居所を割り出すために女子行員をひたすら拷問する2人組。無事に局部を吐かせると次のターゲットに向かう。
この拷問をかける時の薄暗い部屋、サイレンのようなものが終始点滅していて、こんな細部の演出も紛れもなくガイラスタイル。
目的を果たすと五月マリアは解放されたのか、これ以降映画には登場しなくなる。これが金髪豚野郎。
五月マリアの初監督作品「変態若妻責め」も絶対に見たいんですよね。実はガイラが監督していたという。国立映画アーカイヴに所蔵されておる。
早速本題から横珍に逸れますが、五月マリアって、あのプリンセスプリンセスのデブューＰＶも手掛けていたんですね。
五月マリア（五月真理矢）本人もYoutube上でのPVの反響に対して喜びの
コメントを残している
@user-vf3jy8xq2e
みなさまの一言一言が嬉しくて、良い仕事をさせてもらったんだなぁ、と。確かに彼女たちから青春という宝石の輝きを見出せるように、わたくしも、スタッフも必死で撮影いたしました！お砂糖菓子のようなROCK、愛らしいくせに、少女の反抗が垣間見えるようなMV＿＿＿”愛なんかよりもイカしていたわ”＿＿＿この映像は宝物なのです。「TOKYO彼女」も！バービー人形が空を飛んでいるシーンは、つまらない大人の言いなり-人形にはなりたくないという彼女たちの抵抗のつもりでした。奥井香さんが読んでいる本はボリス・ヴィアン。ロケーションはオープンセットで初台の工業試験場跡地、本当に素晴らしい廃墟でしたが、いつしか東京オペラハウスに変貌？してしまいました。たった２日間で「KISSで犯罪」と「TOKYO彼女」を撮ったのでした。あぁ、５人みんな抱きしめたい！実は彼女たちとほとんど歳が変わらなかった監督でした。SONYのスタッフのみなさま、長い時を経て、この作品残していてくださって本当にありがとうございました。視聴してくださったファンのみなさまに心からお礼申しあげます。＿＿＿2022,4,14 五月真理矢 拝
次に下校途中の女子大生の娘を誘拐する。ホラーマスクを被った2人組は白昼堂々と女子大生の娘を拉致して車に強引に乗せる
アイマスクで目隠しされた姿をビデオに撮って、服を脱がせて縛り上げて、裸を見ながらのオナニーでガマンしていた佐野和宏だったが
結局それだけでは我慢できなくなって、もう1人の共犯者と一緒になって立ちバックと3Pをエンジョイしてしまう。結局レ●プするんかーい。
次に登場するのが、警察になりすました下元史朗と誰か（蟹江敬三に少し似ている顔が濃いめの誰か）（江藤漢か杉森修平のいずれか）
支店長の自宅をサプライズ訪問し、夫婦の娘を誘拐した2人組（もちろん共犯者たち）に電話をかけて、人質の娘の解放を呼びかける小芝居をする
前述のアイマスクで目隠しされた娘をビデオで見せられた夫婦は銀行から横領した金も娘も一応は大事なので動揺を隠しきれず
緊急事態にも関わらず、その不安から目を背けるために台所とか階段で堂々と性交に没頭してしまうのだった。
その様子を見たニセ警察の下元史朗が吐くように言うセリフがいい。これがガイラらしくシニカルな視点で個人的には座右の銘にしたい。
「しかし金持ちっていうのはどこの国でもおんなじだな。自分の家の前で腹減らしている奴は見えなくても、人前では世界の平和と繁栄を叫びやがる」
ニセ警察の2人組をまんまと信用した銀行の支店長と後妻は、人質解放の要求通りに身代金（銀行の金）をまんまと下元らに渡してしまう
ついでに下元らは後妻のカラダまでいただいてしまう。この時、後妻を和姦しながら下元が「日本の警察は世界一ですから」と何度も嘯くのが
銀行の支店長らも簡単に信用しすぎだろうとは思いますが、オレオレ詐欺やらロマンス詐欺がなくならない世の中なら無くは無い話だったでしょう。
ラスト、スティングばりに大胆不敵なペテン行為に大成功した義賊のギャンググループが電車の踏切で合流する
屋敷から出ていく下元史朗が小走りしながら徐々に微笑を隠せなくなっていく様子が可愛い
この様子が「ホットショット」のラストのロバート・レッドフォードを思い出させる。
快速電車は風のスクリーン、瞬きの後で立っていた佐野和宏らの満面の笑みもまた可愛い
無事に落ち合った２グループが「やったぜー！キャッハー！また次の獲物を探すぞ！」と
線路上で子供っぽく飛び跳ねて喜びを全身で分かち合って END
このラストもタランティーノ監督の「デスプルーフ」のラストに近い爽快感がありましたね。
それで画面に「END」と出ると、すかさず「LESS」と続き、円環構造のループ形式の物語になることを暗示させる。
こないな湘南物語で個人的には可もなく不可もないピンク映画でしたが、鑑賞を完全に諦めていた作品だったので嬉しかったわよ
そして「バイオレンス・ポルノ 縄と暴行」と来ましたら、その続編「バイオレンス・ボルノ 縄姦」も見たくなるのが人情というものです。
どうも冨士ビデオの「ザ・レ〇プ」シリーズ（かつてミリオンフィルム配給のピンク映画をビデオソフト化していたレーベル）の一環で
リリースされていたようですが、果たして生きているうちにお目にかかれるのかどうかそれが問題だ。
千葉県在住のビデオコレクターの方は所有しているそうです。うーん、失われたピースを埋めたい。ガイラ氏にファースト・コンタクト。
あとガイラ作品疑惑のある「女狩り集団凌辱」も死ぬほど見たいんですよ。あがた森魚がどんな曲を書き下ろしたのか気になるじゃない。
ついについに冨士ビデオのソフトをゲット！
それもガイラ監督の82年作『バイオレンス・ポルノ 縄姦』だー！ きゃー！ うれしすぎるー！
というわけで本作を入手したことにより
2010年の個人的映画関連業務はすべて終了とさせていただきます。みなさんありがとうございました。
、、、とか3ヶ月前にふざけて書いていたら、その後、実際その通りになってしまったわけですが。。。トホホ。。。
【情報求む！情報求む！情報求む！情報求む！情報求む！】
ガイラ・チャン(小水一男)の映画で私が本当に喉から手が出るほどの勢いで死ぬほど見たいと熱望しているのは
80年国映制作のピンク映画「ラビットセックス 女子学生集団暴行事件」。私的オールタイムベストに余裕のランクイン。
あの素晴らしすぎるタイトルバックが素晴らしすぎて、まだ脳裏に焼き付いている。死ぬまでにもう一度見たい。
そのタイトルバックで流れていたはずの泉谷しげる「黄昏のオレンジロード」も無軌道な作風と近藤マッチしていて。
あとエンディングでBRUCE SPRINGSTEEN「THE PROMISED LAND」が流れていたような流れていなかったような。
と銘打ったピンク映画の特集上映会で一度見たきりではあるが一生忘れようのないHeavenly Experienceとなった。
忘れもしない去年の9月11日、幸陽舎という謎のレーベルからリリースされたこの作品のビデオテープが出品されましたが
私の中での限度額20,000円を入札したにも関わらず、オークション終了1分前にあっけなく突破されてルーザーとなった。
ドーハの悲劇と並ぶその歴史的敗北が、いまだに悔しくてたまらない
どうして俺はあの時こう男前に66,666円をドン！と出せなかったんだ！と今でも思い出すだけで眠るより泣きたい夜に
忘れがたきピンク映画の名作「ラビットセックス 女子学生集団暴行事件」のことを
多少でも知っている、私も見ました、私も忘れられない、何ならビデオを持っているよという方がいらっしゃいましたら
どんな些細な情報でも結構で構いませんので、ぜひともご一報をお願いいたします！
このページの質問欄でも私のメールアドレス（aisube@yahoo.co.jp）宛てに
どんな些細な情報でも結構で構いませんので、ぜひともご一報お待ちしております！
ピンク映画関係者の皆さま、もしこのページを見ていましたら、これは私の今後の余命にも関わる切実なお願いなのですが
ガイラ関係者の皆さま、もしこのページを見ていましたら、どうかカレーのお店のコズミックダイニング・GAILAを
東京都渋谷区初台あたりで経営しているガイラ氏に映画を解放して私に見せてくれるよう説得をお願いいただけないでしょうか
欲を言えば「悶えて濡れて」（ザギンでヒーコ）も一度でいいから見てみたいんですね。16mmフィルムは現存しているらしいから是非！
阿部薫と鈴木いづみを題材にしているとのことで後の若松孝二監督砂浜「Endless Waltz エンドレス・ワルツ」よりも早か～ですよね！
不謹慎ですが、これらのピンク映画を今後鑑賞する機会としては、ガイラ監督の追悼上映会を待つしかないのでしょうか。
↓このイベントも死ぬほど行きたかった！でもまだチン毛すら生えていない頃だったので、それはちょっと出来ない相談ね♪
小水一男監督「ラビットセックス」他、16ミリ上映＆トークイベント開催 99.8.19
今年２月の＜ラストショー亀有名画座＞において監督所有の16ミリプリントにて特別上映された小水一男監督「ラビットセックス 女子学生集団暴行事件」。製作から約20年もの歳月が経ちながらも、今回の上映で新たな世代の絶賛を浴びた本作の再上映を主とし、小水一男監督にスポットを当てたイベントが開催される。（上映２作は、監督所有の16ミリセンタースクイズ版［シネスコ→スタンダート］となります）
「ラビットセックス」「ズージャでヒーコ」上映会
日時 9/26(日)
14時～ ビデオによる参考上映作品あり
16時～ ラビッドセックス（80年・公開題「女子学生集団暴行事件」）
17時10分～ ズージャでヒーコ（81年・公開題「悶えて濡れて」）
18時20分～ 小水監督トーク
終了後、飲み会あり（実費）
会場 劇団展望（03-3393-2739 ※当日のみ）
料金 1000円
主催 現代映像研究会 松島／永井
非常に良い出品者です。
