隠れファンの真堂ありさと稲川淳二の入れ込み対談の掲載が嬉しかった
にっかつロマンポルノ作品の踊る乳房のシナリオが公開されている
加藤文彦と岡本かおりの対談もレアだ
ページが頭の中アップサイドダウンで真っ逆さまにで落ちてデザイアーな斬新なデザインで明らかな落丁乱丁な箇所もある
これもエロ本の味わい深さでもある
相変わらず表紙には内容と全く無関係のマイナーアイドルがデカデカと出ている(近代映画のグラビアの流用)
今回の犠牲者は三田寛子(not三原順子)
文句を言ってこなさそうな弱い立場のB級アイドルばかりで
エロ雑誌の表紙に使う許諾を本人から得たのかは不明だが
誌面にはそのアイドルは一切出てこないという詐欺に等しい
実態はエロ本なんだけどタイトルは映画の城だ、ポルノ映画情報も満載なので間違ってはいないけど
親に見つかっても映画の本だからシロだと言い張れて、店員にはバレバレだけ、堂々と本屋のレジに持っていけたはず
映画のスチール写真が中心で年齢制限ゆえに映画館に行けなかった世代は妄想も股間も膨らませたはずだ
ポルノ映画のシナリオがまるまる掲載されていて無駄に読みごたえがある
この雑誌を通じて初めて映画にシナリオがあることを知った
稲川淳二と新旧ポルノ女優の対談コーナーも毎回あって
多分このコーナーを持ってたことが縁で後の小沼勝監督の最後のロマンポルノ作品「輪舞」へのカメオ出演がかなったではないか
頼みの国会図書館にも本当に数えるほどしか吸う冊しか保管されていないので
大宅壮一文庫の所蔵リストにも掲載はあるが全バックナンバーを網羅しているかは不明
近代映画で働くかAVライターの人と親しくなるかオークションか古本屋を漁るしか今となっては入手手段はない
なぜか特典のポスターが付属されていないパティーンがほとんどでして
みんなほぼ例外なく部屋に貼ってぶっかけてしまったのか使ったのかどうなのか
近代映画の河合奈保子写真集が電子書籍で復刊したりしているが
こういう良くも悪くも時代の空気が封じ込められた明るいエロ雑誌をこそ電子書籍化してほしいよな
(2024年 6月 8日 10時 56分 追加)
巻末には原作小泉ひさし、作画水咲純平のヘタッピながら味わい深い漫画が掲載されたり、ポルノ小説、ポルノ女優の告白手記などのコーナーも掲載されていました。