ご丁寧に片目に固めに眼帯をした丹下段平にオマージュを捧げたキャラまで登場したりする
田舎の水商売の女が新宿歌舞伎町の経営状態が心配なプロレス会場で女相撲の興行をすることになるというストーリーなのだが
プロレスシーンの水準も那須「美少女プロレス 失神5秒前」の高瀬道場仕込みのハイレベルを期待してはいけない
ただ迫力もやる気も感じられない女子プロの真似事がこれといった山も落ちもなくダラダラ続くだけだ。底予算も言い訳にはならない
女子プロになんの思い入れもない監督がこれを撮るなら分かる。ただ本物を見聞きしてきたはずの監督がこれを撮ってどうするのだ
相米慎二直撃世代でその洗礼を受けた瀬々敬久、相米慎二の「光る女」はもちろん、ロバート・アルドリッチの「カリフォルニア・ドールズ」
井田真木子のルポ「プロレス少女伝説」に触発されて作ったと監督自身が語っていたが、これらも言われてみないと誰も分からない
色々愚痴ってしまったが、●ジテレビ進出前の再開発前か直後かの夢の島状態だったお台場の風景が今となっては超貴重である
冒頭の電車内での痴漢シーンとプロレス修行シーンで流れるファンキーな曲がDang Dang 気になる。Shazamでも見つからなかった。
この映画が後の女相撲映画「菊とギロチン」を作るうえでのタッチダウンと大いなる女装に繋がったのは間違いない