不思議な映画でした。初期ウルトラシリーズのオープニングでも始まりそうな画面とほのぼのBGMから始まり極端なクローズアップで繰り広げられる濡れ場が8割でストーリーはあってなきがごとしなんですし
とくにこれといってみるべきものもないどうってことない毒にも薬にもならない箸にも棒にもひっかからない映画かもしれませんが
さすが監督がピンク映画の大ベテランだけあって濡れ場に異様に力が入っていて(ピンク映画だからそれが当然なのですが)
名も知らぬ女優の白い肌と舌を絡めあうディープキスシーンで無事に勃起しました
何も難しいことを考えずに楽しめる良い意味で下らないピンク映画です(褒めています)
ピンク映画と聞いて万人が思い浮かべるイメージを踏襲(ふしゅう)したような映画で
オウスメはできませんが私は結構気に入っていて人生累計で3回ぐらい見ました
DMMでも配信されていますが、確か画面右上にDMM.COMのロゴが常に入っていた気がします(違っていたらごめんなさい)
やくざ監督として有名な西原儀一監督作品の中ではこれが一番容易に鑑賞可能ではないでしょうか。
私が唯一見たことがある西原作品でもあります。西原監督といえば高橋伴明の幻の監督デビュー作「婦女暴行脱走犯」を
プロデューサー名目でハイジャックして実質的に監督したことで知られているそうですが
ジェームズキャメロンの殺人魚フライングキラーのようなものでしょうか
個人的には60年代の西原作品のリバイバル上映の機会を見逃したことを後悔しています