かれこれ12年ぶりの再会を果たしました30分の短縮版ではありますがそれが一向に問題なくて
寧ろこれよりも永かったら退屈極まりなくて死んでいたかもしれない
ストーリーがないからこれだけカットされても問題ないという奇跡
タモリ倶楽部のオープニングが30分続くという例えはどうだろうか
5年前に確かにヤフオクにこれと同じビデオが出品されていて競り負けたのを覚えている
もう一生再会できないんだろうな～と心の片隅に小さくメモしていたものの
まさかその5年後に短縮版とはいえ、こうしてビデオで再会を果たすことができるとは予想だにしなかったな～
あれは12年前
喜び勇んで上野オークラ劇場まで出陣したものの
いざ実物と対峙してみると全くクリトリとも笑えず
あまりにも苦痛でつまらなくて早く終わらんかな～と思いながら見ていて
どんなつまらない映画でも最後まで見る主義の私だけど
暗闇の女装の方々に占拠されたのでトイレを口実にケツの穴を死守したり攻防戦を繰り広げ
オールナイト上映ということでやはり耐え切れなくて
終電が間に合ううちに途中で劇場から退陣していったのを覚えている
あのキャメロン・ラヴ・ディアス（どうでもいいがバクシーシ山下監督に似ている？）
痛ましき謎への子守唄とかタルフェーラ監督の何かとアウトワンなどの長丁場でも
ケツの痛さとウンコしたさに耐え抜いた私でも（全部嘘だが）
後にも先にも途中退場した映画はイラマチオ・マノエル・ド・オリヴェイラのフェランシスカと
何を隠そうこの山本晋也カントクのお尻の神秘のみだったので世界に名だたる巨匠と並んでいる
というのは持ち上げすぎているけれども、山本晋也も世代的にヌーヴェルヴァーグ直撃世代だったし
この反権力志向で自由とも投げやりとも言える、どこに300万かかったのか分からない思いつき先行だったり
脚本もメモ書き程度で即興演出というか演出放棄なところはゴダールと似通っている？
ゴダールがピンク映画を撮ったらこんな感じに仕上がるだろうというか、ほもほもゴダールの映画がピンク映画的でもある
映画自体は今は亡き名優・野上正義の独壇場
グラサン姿の所ジョージ風の野上正義が、ダミ声でお尻スライドショーをバックにお尻の素晴らしさをまくし立てるそれだけの作品
それ以上でも以下でもないが、野上正義のオールナイトニッポンなので、レジェンド野上正義ファンは必見ではないか
スクリーンに延々と映し出されるお尻のスチール写真をバックに野上正義がガイジンとハメたり屁をこかれたり
そのバックに洋楽がかかるんだけど、それがビートルズの涙の乗車券のカラオケバージョンだったり
あと Creedence Clearwater Revival - Down On The Corner が流れたり
オープニングにニール・セダカのカレンダーガールが高らかと流れていたけど、それはカットされていてエンディングで流れていたわ！75年公開の痴漢電車でもそうだったが山本カントクってニールセダカ好きすぎ そういえば山本カントクの日ゲイ時代の同窓生のガンダムのハゲトミノカントクもZガンダムの主題歌で何故かニールセダカのカバーを使ってたなあ あの、世代にとっての国歌インターナショナルみたいな
ライオンは眠っているがバックに流れるシーンは残念ながらカットされていたわ！
確か松浦康が女風呂で下手な落語を披露するシーンがあった気がするがカットされていたわ！
ついでにポコチンの皮もユダヤ人のように割礼してカットして！
野上正義は私がよくイッていたラーメン屋・北海道ザーメン特一番(今はもうない）のオヤジに似ていました
カットされた30分の部分はピンク映画ファンなら一度は見たことのあるこのブログに詳しい
テープレコーダーでも仕込んでいたのかと思うぐらい詳細に書かれているので心の空白埋めよう
非常に良い出品者です。
